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武富士が廃部

とうとう今回の深刻な不況の波がバレー界にも押し寄せ、また1つVリーグチームが消えることになりました。
武富士の活動は黒鷲旗までだそうです。

バレーボール部「武富士バンブー」活動終了のお知らせ(PDF)

バレーの武富士 経営環境悪化で活動終了へ(スポニチ)

 消費者金融の武富士は13日、経営環境の悪化を理由にバレーボールのプレミアリーグに所属する女子チームの活動を、五月の全日本男女選抜大会を最後に終了すると発表した。今後はまずチーム全体での移籍を目指し、引受先を探す。

 武富士は2001年に休部となったイトーヨーカドーを引き継ぐ形で創部され、02―03年のVリーグ(現プレミアリーグ)で2位となった。今季は7勝10敗で10チーム中8位と低迷する。武富士広報部は「こういう経済状況で、消費者金融業界を取り巻く環境も厳しくなっている。選手らの受け皿確保に全力を尽くしたい」と説明した。

それから、パイオニアもバレー部を存続させるか検討中のようです。

業績不振 女子バレー存続検討(NHKニュース)

業績不振で赤字が続いている「パイオニア」は、北京オリンピックに出場した日本代表のエース、栗原恵選手が所属する女子バレーボールチームについて、広告費用の見直しを進めるなかで存続させるかどうか検討していく考えを示しました。

これは、12日の決算発表会見で「パイオニア」の小谷進社長が明らかにしました。このなかで小谷社長は、山形県天童市にある子会社「東北パイオニア」が抱える女子バレーボールチーム「パイオニアレッドウィングス」について、「ブランド力の向上に貢献してきたのは事実だ」としたうえで、「広告費用を見直すなかでそのあり方を考えていく」と述べ、存続させるかどうか今後、検討を進める考えを示しました。「パイオニアレッドウィングス」は北京オリンピックに出場した日本代表のエース、栗原恵選手も所属する有力チームで、現在プレミアリーグの強豪として知られています。


2001年に武富士が引き継いだイトーヨーカドーは日本リーグと黒鷲旗で1回ずつ優勝経験があり、益子選手と斉藤真由美選手もOGです。
そして、武富士の足立選手と内藤選手と三澤選手はイトーヨーカドー時代からの選手で、石原監督もイトーヨーカドー時代から監督を務めています。
不況で厳しい時代ですが、どうにかチームの引き継ぎ先が見つかってほしいです。

パイオニアは地域リーグからスタートして、Vリーグと黒鷲旗で優勝(それぞれ2回ずつ)するチームになりました。
こちらも何とか残してほしいです。

ファンにとっても応援するチームは企業チーム以上の存在で、チームの消滅は自分の家を突然の災害によって失ったのと同じぐらいショックだと思います。

ユニチカは幸いにも東レが引き継ぎましたが、僕の場合はプロ野球の近鉄がオリックスとの合併で消滅し、つい最近では女子サッカーのTASAKIが休部して悔しさと寂しさを感じています。

日本はまだまだ企業スポーツが主流となっていて企業の業績が悪化すると名門チームでも切り捨てられるこの状況で日本のスポーツが育つのか心配です。
クラブチーム化しても苦労はあると思いますが、一つの企業だけでチームを支えるシステムを見直す必要があるようですね。


企業スポーツ受難の時代… アイスホッケーだけの問題ではない(産経新聞)

業績悪化で“休・廃部”が続出。不景気で切り捨てられる「企業スポーツ」の脆い体質(ダイヤモンド・オオンライン)

企業スポーツ/廃部であり方が問われる(神戸新聞) 

質問なるほドリ:不況なのにJリーグどうして拡大?(毎日新聞)


この前、BSジャパンの経済の番組でも相次ぐ企業チームの撤退と地域密着のJリーグのことが取り上げられていました。
たまたま放送中に見つけて最初の方は見逃しましたが、次のようなことを言っていました。

Q.なぜ企業がスポーツから撤退してしまうのか?
専門家
「企業が広告をする時にスポーツを使って発信してきたが、ネット社会になって広告の媒体が多様化したことでスポーツに多額のお金をかける費用対効果がなくなってきた。株主に対しても“スポーツに多額のお金をかける”という説明ができなくなった。」

アナウンサー
「アメフトやアイスホッケーは私が入社した時は中継があってその時は中継が人気物件だった。しかし、深夜の枠に変わりやがて中継がなくなってメディアに露出することが無くなった。TV局としては中継をすると放映権でかなりのお金がかかるし、視聴率の問題もある。」

Q.どうすれば景気に左右されずにチームを存続させることができるか?
専門家
「スポーツを企業の所有ではなく地域の持ち物にしていく。それを始めたのがJリーグ。地域の持ち物というのは1つの企業で支えるのではなく、地元の自治体や多くの企業、住民、メディアが支える。支え方も多様化している。例えばボランティアや企業もお金ではなく企業の事業で何かできないか。ユニフォームの洗濯を無料にしたりレストランに招待して食費をカットしてあげるとか、地域で考え付くサポートが生まれている。これがJリーグの構造。」

1999年度からのJ1クラブ全体の平均営業収入(広告料収入、入場料収入、Jリーグ配分金、その他収入)がグラフで紹介され、1999年度と2008年度を比べると広告料収入が約20%アップ、入場料収入は60%アップし、グッズが売れてその他の収入も3倍ぐらいに伸びていました。
次にJリーグが開幕した1993年からの所属チームの数がグラフで紹介されました。
10チームでスタートしたJリーグに09年シーズンはJ1・J2共に18チームの計36チームが所属しています。

アナウンサー
「Jリーグ参入にはいくつかの基準をクリアしなければならない。所属する都道府県協会が承認しているか。拠点となる地域の自治体が“チームを支援する”と文書で明言しているか。あとはスタジアムがJリーグの基準を満たすかなど。」

<Jリーグにみるスポーツのあり方>

・地域密着型のチーム作り
 根強いファンを獲得して入場者数を安定させる。

・チームの呼称を「地域名+愛称」で
 「俺のチームだ」という人の数をより多く。そして、Jリーグは国内で良い成績を挙げると世界で戦うチャンスが与えられ、地域名が世界のニュースで流されて地域の知名度アップにも繋がる

・サポーター制度の導入
 ファンサービスを徹底して顧客のリピートを促し、会費がチームの強化費になる。

・経営実態に見合った年棒 
 プロ野球選手と比べるとJリーグの選手の年棒は低いが、引退後のセカンドキャリアを支援するプログラムがある。

1社がチームを支えているとかなりの負担がかかるので、企業、市民、自治体、NPOが支えて負担する金額を分散化させる。
そして、例えば地元のバス会社が移動時のバスを提供し、市民が試合時の人員整理や後片付けを手伝い、商店街が食事代やクリーニング代を出し、自治体が練習場の使用料を下げ、NPOからもサポートを受ければチームの支出を抑えることができる。

アナウンサーのまとめ
「不況時がチャンス!~地域密着型を目指せ~」
スポーツが景気に左右させずに存続するには地域社会との連携がカギとなる。
企業スポーツ衰退を今がチャンスと捉え、今一度スポーツ経済について議論するべきではないか。
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