「即レギュラーに」 バレー・東レ入団の田代(河北新報)
昨春、バレーボール女子の全国高校選抜優勝大会で準優勝した古川学園のセッター、田代佳奈美(17)=172センチ、68キロ=が、プレミアリーグの強豪・東レアローズに入団する。18歳以下日本代表として世界の舞台でも活躍した逸材は「1年目からレギュラーを奪う」と燃える。
昨年10月、単独チームで出場し3位となったおおいた国体の後も、ほかの3年生と一緒に練習を続ける。「筋力も体力も維持したい」と話す。
滋賀県栗東市出身。小学1年で競技を始め、2年からセッター。2年でバックトス、4年でワンハンドトスを身に付けた天才は、バレー留学した裾花中(長野)の2、3年時に全国制覇した。
高校でも高く速いトスワークを武器に1年から活躍。2年時には18歳以下日本代表としてアジアユース選手権(タイ)に出場、優勝に貢献した。
卒業後の進路は迷わず東レに決めた。NECレッドロケッツからも誘われたが、東レの活動拠点が故郷の滋賀県で、中学時代のチームメート峯村沙紀(長崎・九州文化学園)も入団することが決め手になった。
東レは昨季のリーグ覇者で、北京五輪代表の木村沙織やアテネ五輪代表の大山加奈らが所属。セッターは田代も含め4人と定位置争いは激しい。
昨年11月には、練習に初めて参加。木村のスパイクをレシーブし、レベルの高さとともに、不安も感じた。「パワーと高さに圧倒された。今のままでは通用しない」
ただ「沙織さんにトスを上げるのが楽しみになった」とも。以来、木村を生かすためのトスや攻撃方法をいつも考えているという。古川学園の岡崎典生監督(40)は「男子並みの速いトスワークが魅力。1年目から活躍してほしい」と期待する。
3月上旬にはチームに合流する。目標は元日本代表の中田久美のような攻撃的なセッター。日の丸も意識する。「ボールの下に入るスピードをもっと磨き、ロンドン五輪を目指す」と誓った。
東海大三高校の甲斐、小平選手 茅野市役所訪問(長野日報)
プロ野球・オリックスに入団した東海大三高校の甲斐拓哉投手と、バレーボール・プレミアリーグ女子の東レに入る小平花織選手が19日、茅野市役所をそろって訪れた。柳平千代一市長に近況報告を行い、ともに高いレベルでの飛躍を誓った。
甲斐投手は高校屈指の本格派右腕として注目を集め、昨年のドラフト会議でオリックスから1位指名された。今月11日に神戸市内にある球団の寮に入り、18日まで新人合同自主トレに参加していた。
卒業試験を受けた後、2月から沖縄県の宮古島で開くキャンプに入るといい、「体づくりなどの土台づくりをしっかりしたい。高校と違い一年一年が勝負と思っている」と意気込みを語った。
小平選手も抜群の跳躍力を武器に超高校級アタッカーとして活躍した。昨季プレミアリーグを制覇した強豪、東レから熱心な誘いを受け、名門チーム入りを決意した。3月1日の同校卒業式後にチームに合流する予定だ。
東レの試合を間近に見る機会もあったという小平選手は「スパイクの威力など迫力がすごかった。環境に慣れ、早くレギュラーになれるよう頑張りたい」と決意を述べた。
柳平市長は「健康管理に注意し活躍を期待している」と激励。高山勝裕校長は「2人に続きたいと入学を志す後輩もおり、ありがたい」と話していた。