V・プレミアリーグ 優勝を目指して!がんばれ!東レアローズ (滋賀ガイド 2007年2月14日)
東レアローズ女子バレーボールチーム
今回の素敵な人は、大津市を拠点に活躍する「東レアローズ女子バレーボールチーム」のみなさん。現在開催中の「バレーボールV・プレミアリーグ」での優勝が期待されている。先日、東レ滋賀事業場体育館での練習中にお邪魔し、お話を伺った。
チームワークの良さが魅力
東レアローズは2000(平成12)年に前身のユニチカから伝統を引き継ぎ、大津市を拠点に活躍。全日本選手権で2度の優勝を飾り、キャプテンの向井久子選手(28歳)をはじめ、全日本代表経験選手が5人もそろっている。
選手のまとめ役の向井選手は「調子の悪い人をカバーし、どの選手も自分がやるべきことをしっかりやるようにして大逆転した試合もあります」とチームワークの良さをアピールする。
スパイクが決まる迫力ある音、選手達が掛け合う大きな声……息の合った連携プレーに圧倒された。
菅野幸一郎監督は「バレーボールは一つのボールをつないでいく競技です。技術だけでなくメンバー同士の信頼関係が大事なので、それぞれの人間性も養っていくように指導しています」と語る。
滋賀にバレーのおもしろさ、感動を!
バレーボールの普及にも力を入れる東レアローズ。「滋賀の方にバレーのおもしろさをもっと知ってもらいたい。感動を与えたい」と、オフシーズンには子ども向けのバレーボール教室を開いたり、お祭りなど地元のイベントに参加したりと地域との交流にも積極的。
また2004(平成16)年にはジュニアチーム「大津エンジェルズ」を結成し、合同練習を行うなど選手の育成にも力を注いでいる。将来のVリーガー誕生も近い。
日本のバレー界を牽引!
「V・プレミアリーグ優勝を目指し、日本のバレー界を牽引していくチームに!」と熱く語る菅野監督。
昨年秋に行われた世界バレーで活躍した荒木絵里香選手(22歳)と木村沙織選手(20歳)も「世界のトップレベルと接することで刺激になった。全日本で学んだことを東レのコートで生かし、Vリーグで優勝したい!」と元気いっぱいに答えてくれた。
V・プレミアリーグ決勝戦が行われるのは4月。桜の花が咲くころ、選手たちの明るい笑顔が見られることを確信している。
迫力あるスパイクを連発する選手の皆さんに圧倒されてしまったが…練習後はおしゃべりに花を咲かせなごやかなムードでした。
OFFの日は大津や京都に買い物に出かける普通の女の子になるとか。
石山の商店街にもよく出没するらしい!?
若々しくてほんとうに明るい選手ばかりでチームの雰囲気がとてもよかったです。
おうみ人街道 「東レアローズ向井久子主将」(2007年2月22日 NHK大津放送局)
■3チームを渡り歩く
バレーボール、東レアローズ主将、向井久子選手は、高校卒業後、広島の実業団チームに入った後、さらに上のレベルを目指し退社。Vリーグの名門ユニチカへ。しかし2000年チームは廃部。
東レへの全体移籍を経験した。
■「感謝」の気持ちが力になる
管理栄養士が作る食事は一日4000kcal。一般の成人男性より多い。
そして専門のトレーナーと充実した設備。長いリーグ戦を戦いぬくため多くのサポートがある。
周りの人々への感謝が試合を勝つためには最も大切だという。
ボールをつなぎ合うバレーボールは、チームの結束力のわずかなほころびが失点につながる。
向井主将が大切にしている言葉は「油断大敵よりも不満大敵」。
試合ではチームメイトへのわずかな不満が命取りになるからだ。
■ホームゲーム頑張ります!
週末は今シーズンのホームゲーム。
地元ファンからの大声援に、選手たちは毎年感動し、大きな力を得るという。現在チームは5位。
上位4チームによるプレーオフ進出に向け勢いをつける絶好のチャンスと意気込みを語る。