FC2ブログ
01

アローズ関連記事:2004年

東レアローズ女子バレーボール部(PDF)
(関西電力・ハートLightしがVol.52 2004年1月発行)

「東レアローズ女子バレーボール部」
東京オリンピックで金メダルを獲得したニチボー貝塚からユニチカへと継投された栄光の歴史を、2000年9月、二十一世紀に引き継いだ東レアローズ女子バレーボール部。
その輝かしい歴史と伝統を胸に、日夜練習に励む若き選手たちを追いかけて、大津市にあるチームの本拠地、東レ株式会社滋賀事業場の厚生会館を訪ねた。

実業団バレーのホームグラウンドに誕生した期待の女子チーム。
張りつめた空気が漂う室内運動場に、スパイクの音と監督の激が響きわたる。足を踏み入れたとたん肌で感じたこの緊張感は、コートという神聖な場所ならではのもの。昭和39年「東洋の魔女」と呼ばれ、東京オリンピックで世界の王者となったスーパーチーム、ニチボー貝塚からユニチカへ。半世紀近く日本の女子バレー界に君臨してきた名門チームの歴史を、未来へと継承すべく走り始めた東レアローズ。かつての東レ九麟会(現アローズ男子)の本拠地であり、NECホームエレウトロニクス、NEC関西と3つのチームを有した実業団バレーのホームグラウンドに、時を経てまた新たなチームが誕生したことは、ある意味偶然を超えた必然と言えるのかもしれない。

達川バレーの基本、レシーブは最大の攻撃。
この日行われていたのは、レシーブ中心の練習メニュー。選手とともに味方コートに入った達川監督が、強打、フェイントとボールを出したかと思えば、反対コートのネット際から男性コーチのスパイクがとんでくる。ひるむことなく向かっていく選手たち。少しでもタイミングを逸したなら、容赦なく監督の激がとぶ。あらゆるコースを読んで、体ごとボールの下に向かっていくレシーブの姿勢、ボールの勢いを殺して正確にセッターに返すカットのテクニック。これこそが「レシーブは攻撃」と語る達川バレーの真髄。粘りのバレーにつながる不動の精神力を得るために、監督と選手のかけひきなしの真剣勝負が続く。

若さを生かしたコンビバレーで、第10回Vリーグの頂点を目指す。
2003年12月6日、福島と東京の二会場から火蓋を切り、全国各地で熱戦を展開中の第10回Vリーグ女子大会。前回リーグで惜しくも決勝戦進出を逃した東レアローズは、チーム全体の若返りを図り、2ラウンド制総当たりのリーグ戦で頂点を目指す。「身長が高くなったぶん攻撃力はついている。あとは守り。メンタル面での弱さを克服して、攻守バランスのとれたチームをつくることができれば、結果は自ずとついてくる」と達川監督。スピードと高さを生かしたコンビバレーに粘りをプラスして、東レアローズらしいファイティングスピリッツで挑む第10回Vリーグの戦線は、今年2月29日まで。しのぎを削るライバルを制して決勝ラウンドを勝ち抜くのは、果たしてどのチームか。ガンバレ、東レアローズ。不屈の精神を胸に。


パワフルカナスペシャルインタビュー
大山加奈選手
昨年11月、4年に一度のバレーボールの祭典ワールドカップで、全日本代表期待の新人として11試合129得点と大活躍したパワフルカナこと、大山加奈選手。初めてのワールドカップを終えて大きく成長した大山選手にお話を伺った。
Q.ワールドカップ、お疲れ様でした。ズバリ大会を終えての感想は?
A.初めての大きな大会で緊張しましたが、いい経験ができました。
Q.最も印象に残っている試合は?
A.どれもがすごい試合だったので、全試合が印象に残っています。でもあえていうなら、韓国戦。前日MIP賞をいただいたこともあってか、いいプレーをしなきゃというプレッシャーで思うように体が動かなくて・・・。2セット目で佐々木選手に交代になったとき、自分が情けなくて、試合のあと涙がでました。でも、その翌日の練習で監督が次のイタリア戦でもスタメンに起用すると言ってくれて、またコートに立てると思ったら、気持ちを切り替えることができました。それからは、自分の役割はスパイクを決めることと信じて、思い切ってプレーできた気がします。
Q.次は、ホームチームでのVリーグ制覇。そして、全日本に戻ってアテネをかけての最終予選ですね。
はい。新人ではありますが、Vリーグでは東レアローズ優勝のために全力を尽くしたいと思っています。その後に控える全日本代表としての最終予選は、かなり厳しい戦いになると思いますが、ワールドカップで経験したことを生かしてチームを引っ張れるエースになれるよう頑張っていきたいと思います。みなさん、応援よろしくお願いします。

杉原清則部長
若さとパワーとまとまりのよさが東レアローズの武器。企業スポーツとしてのバレーを、ここ滋賀から盛り上げていくためにも、みなさんの熱い応援をお願い致します。

大山加奈(女子バレー) 不器用な私、1本に集中(2004年4月7日 朝日新聞)

昨秋のワールドカップで19歳旋風を起こした「パワフル加奈」は素直に伸びています。5月の五輪予選に向けてアクセル全開です。

 ――横に並んで立ってみると、やっぱり大きいですね。

 実はこの1年で1センチ伸びまして、今、188センチなんです(笑)。生まれたときは52センチと普通だったんですが、もう幼稚園の前からぐんぐんと。父が190センチ、母も167センチあるんで親譲りですかね。小学校6年のときに、もう175センチあったんですけど、大きすぎて嫌だったという思いはなかった。バレーをしていたおかげです。

 ――うらやましい。自分は169センチしかなくて、173センチ以上ないとお相撲さんになれないんで頭にシリコン入れましたから。

 痛そう……。でも私、運動オンチなんですよ。走るのは遅いし、泳げないし。背が高かったんで、小学校2年のときに誘われてバレーの練習を見に行ったら、すっごく楽しそうで。みんなでやる、という雰囲気にひかれました。

○とにかく五輪に

 ――エリート街道を歩いてきて、今や日本のエースです。

 でも、最初は(柳本)監督に怒鳴られるたびに泣いてばかりで。もっと強くならないと。高校時代は自主性を重んじる練習で、口うるさく言われたことがなかったんです。同じ年のメグ(栗原恵)は中学、高校と厳しい指導を受けてきたんで、怒られてもじっと耐えてる。すごいなあと思います。

 ――「メグ・カナ」の19歳コンビが注目されていますが、大山さんにとって栗原さんの存在は?

 中学時代からユースやジュニア代表でずっと一緒にやってきたので、本当にチームメートという感じです。ライバルというより、一緒なら頑張っていけるという支えのようなもので。

 ――おっ、日本の顔としても自覚が出てきたわけだ。

 とんでもない。全日本はベテランの人が多くて、みんな意識が高いし技術もすごいので、ついていくというかアピールしていくので精いっぱいです。主将のトモさん(吉原)なんて、一番に体育館にやって来て、最後まで練習している。それでいて年下の私らのことも考えてくれて、気さくに声をかけてくれるんですから。

 ――アテネ五輪世界最終予選(5月8日開幕、東京)まで、いよいよ残り1カ月になりました。

 オリンピックは子供の頃からの夢だったんで、絶対に行ってみたい。でも予選は、どこの国も必死でやってくると思います。韓国は最近ずっと日本に負けているので、相当気持ちを入れてくるんじゃないかと。世界ランキングで日本(7位)より上のイタリア(4位)やロシア(5位)も手ごわい。とにかく今は、五輪でプレーすることが目標です。

 ――そのための課題は?

 よく「エースなのに意識が低い」と、しかられます。去年までは「思い切ってやればいい」と言われていただけなんですが、やっぱり今年は変わっていかなければ。声を出してムードづくりをするだけでなく、自分の良さであるブロックやレシーバーをはじき飛ばすスパイクで攻めていきたい。

 ――相撲も同じですが、小細工を覚えちゃうと、それで勝てちゃうんで伸びないんですよね。

 私も高校時代は先生に同じことを言われてフェイントは教えられずにきました。でも、世界を相手にするなら、ブロックに囲まれたときは上手にかわしていくのも必要かと。私、すごく不器用なんです。一つの技術を覚えるのに時間がかかる。もう五輪予選までは時間がないので、一本一本に集中して、時間を無駄にしないようにしていかないと。

○息抜きは買い物

――そんな不器用な自分を支えてくれているのは?

 家族や、高校時代の先生や友達です。お母さんからは、しょっちゅう電話がかかってきます。「サイン書いといて」とか。お父さんは体のことを心配してたまに連絡をくれるんで、うれしい。相談事は妹(未希)にするのが多いかな。高校の1年後輩で、この春から東レに入社したんです。身長177センチなんですが、私と違って器用で何でもできるんです。

 ――息抜きには何をするの。

 とくに趣味はないんですが、買い物は好きです。洋服とか、バンバン買っちゃいますね。デパートの大きいサイズコーナーで衝動買いしちゃって、着る暇がないのでタンスの中がいっぱい。いつもジャージー姿ばかりだから、試着するのが楽しくて(笑)。

 ――将来を見据えて、どんな選手になっていきたいですか。

 生意気ですが、見ている人に感動してもらえるような選手になりたいです。そのためには一生懸命コツコツやっていくしかない。全部いっぺんにうまくしようとしても無理なので、一つずつ積み重ねていこうと思います。それが私のペース、リズムだから。

◇試練を乗り越え、早く「長女」に

 <後記> 全日本という家族の中では、まだ末っ子の感じがします。試練を乗り越え精神的に強くなり、早く長女のように変身して欲しいです。自分が引っ張る、そんな気持ちになったときには、さらに力を発揮できるでしょう。(舞の海)


*    *    *    *
 おおやま・かな 東京都出身。成徳学園中学、高校で全国制覇。17歳で全日本入りし02年世界選手権、アジア大会代表。03年に東レへ入社しVリーグ新人賞。19歳。

スポンサーサイト



comment

post comment

  • comment
  • secret
  • 管理者にだけ表示を許可する

trackback

trackbackURL:http://azzurroarena.blog19.fc2.com/tb.php/646-c4e180d2