昨日の早朝にWGP予選Rのイタリア2-3ブラジル(19-25、26-24、24-26、26-24、8-15)を第3セットの途中から中国のネット放送で観ました。
イタリアは昨年の世界選手権の時と大幅にメンバーが変わっていて、リニエーリ選手、パッジ選手、ピッチニーニ選手、トグット選手、アンツァネッロ選手、カルドゥッロ選手といった主力が外れています。
そして、元キューバ代表のアゲロ選手が帰化して代表に加わりました。
身長が177cmでありながら最高到達点が322cmを誇るアゲロ選手の打数が圧倒的に多く、レフトでもライトでもバックからでもスパイクを打っていました。
イタリアのサーブレシーブが悪かったので余計に多くのトスが上がっていたのだと思います。
「苦しい時はアゲロ選手」という感じでした。

向こう側がアゲロ選手です。
ブラジルはバレウスカ選手とジャケリネ選手がいませんでした。
ジャケリネ選手は先月ドーピング検査に引っかかって60日間の出場停止だそうです。
それで、シェイラ選手の活躍が目立ちました。
あと、ブラジルは何と言ってもブロックが良くて19本決めました。
日本は12日にこのブラジルと対戦します。
ブラジルのブロックはしっかりしているので、よく見なければ立て続けに決められます。
ブロックを上手く利用した攻撃をしたいですね。
それと毎度のことながら、自分たちの形に持っていくためにサーブレシーブも重要です。
第2セットから第4セットまでかなり競っていましたが、第5セットは2-2のところからシェイラ選手のブロックとファビアナ選手のサービスエースでブラジルが流れを引き寄せて一気に6点差を付けました。
そのあともイタリアに連続ミスが出て勝負が決まりました。
<試合後の記者会見での両監督のコメント>バルボリーニ監督(イタリア)
『今週末についてはとても満足している。我々はブラジルと同じレベルでプレーした。そして、我々はほんの出発点にいるだけにすぎない。目標は決勝だが、欧州選手権も忘れない。』
ギマラエス監督(ブラジル)
『イタリアは良いチームだ。良いレシーブ、守備、攻撃、およびブロック。彼ら(イタリア)は第2セットのあと良い統計を持ってサーブを打ち始めたので、タイブレーク(デュース)になったとしたらイタリア次第だと思った。我々の目標は決勝に進むことだ。しかし、道のりはまだ長い。』
イタリア代表&ペルージャ(セリエA1)のバルボリーニ監督とブラジル代表&ペーザロ(セリエA1)のギマラエス監督を見て思ったのですが、自クラブの自国の代表選手と常にコミュニケーションが取れて、他クラブの自国の代表選手のことも現場で相手監督の立場から見ることができるし、勝負勘も鈍らないので兼任している方がプラスになるのでしょうか?

イタリア×ブラジルの試合はイタリアのヴェローナで行われ、会場のキャパシティは日本ほどではないのですが、観客がたくさん入っていてスポンサーの広告が電光広告で華やかでした。
ブーイングは普通に起こって、イタリアのファンはブラジルのサーブ時に集中力を切れさせるために軽くブーイングしてサイレンの音まで聞こえてきました。
また、第4セットにブラジルのカロリナ選手がイエローカードを受けた時には拍手が起こりました。
しかし、動じないブラジルは流石ですね。
それから、際どい判定になるとカメラはサッカーのオフサイドのリプレイみたいにスロー再生→巻き戻し→スロー再生を繰り返していました。
このあとネットではサッカーのU-22日本代表が滅茶苦茶な環境に置かれた
U-22・4カ国対抗戦「中国×日本」を録画放送していました。
相手にプレッシャーをかけて自チームをアシストする試合の中だけのブーイングなら良いですが、2国間の過去の歴史を持ち込んで深い恨みが入った品のないブーイングをするのは褒められたものではないですね。
あれで試合を楽しめているのでしょうか?
そして、強くない国のサポーター(国民)がそんなことをすると選手が目立ちません。
応援もブーイングもいろんなパターンを作って状況に応じて緩急を付けないと、ただの騒音になってあまり効果がないと思います。
バレーは2年前の女子のアジア選手権で喧しいブーイングを受けましたね。
今年のWGPの決勝Rの地も中国(寧波)です。
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