今月19日から25日までベトナムで行われる女子のアジアクラブ選手権にはJTでもアローズでも久光製薬でもNECでもトヨタ車体でもデンソーでもパイオニアでもシーガルズでもなく、何とV・チャレンジリーグの健祥会が出場するようです。
本来だとV・プレミアリーグのレギュラーR1位のJTが出場するはずなのに、
JVAのHPには健祥会が出場することになった経緯の説明は書かれておらずメンバーや日程が記載されているだけです。
ファンにとって首をかしげたくなるようなことがこれまでにも多々ありました。
Vリーグのビジョンにある「ファン重視」や「世界に挑戦」のハードルをどれだけ低く設定しているのでしょうか?
全日本の目標は大きいのにVリーグの目標は相変わらず小さいですね。
正に内側(全日本以外)の造りや手入れが不十分なのに大勢の人の目に触れる外観(全日本)だけは綺麗に見せようとしている家みたいです。
クラブも尊重される欧州や南米辺りに比べてアジアのバレー界は代表に偏り(世界のナショナルチーム界も世界一を決める大会の数とFIVBの加盟国数だけ立派で、毎年同じような国同士ばかり対戦して底辺の国が育っているのかが分かりにくいです)、アジアクラブ選手権は規模が小さく、代表チームがそっくりそのまま出ている国もあってCLのような立派な大会ではありませんが、一応クラブで“アジアNo.1”の称号を手にできる唯一の大会で、優勝チームには世界クラブ選手権の出場権が与えられ世界一にも挑戦できます。
当初の「V・プレミアリーグレギュラーR1位」というアジアクラブ選手権の出場権獲得条件をクリアしたチームが義務を負わなければならないと思うし、メンバー不足などでどうしてもやむを得ない場合は出場権を順に繰り下げるか全日本選手権の優勝チーム(今回ならデンソー)に与えれば良いと思います。
まさかV・プレミアの全チームがメンバー不足なことはないでしょう。
V・チャレンジのチームに行ってもらうとは情けないです。
Vリーグチームを国内止まり、または日韓止まりのチームにしてほしくないです。
健祥会はサマーリーグにも出場するので日程がタイトになりますね。
ケガが無く、多くの収穫を得られることを願います。
なお、今年の世界クラブ選手権は男女共に10月8日から14日までカタールで行われるそうです。(大会終了から女子のW杯開幕まで3週間)
昨年世界クラブ選手権が復活して、以前のと合わせてこれまで女子が4回、男子が6回開催されていますが、欧州勢とブラジル勢が殆ど上位を占め、それ以外の地域でメダルを獲得したのは昨年男子の大会で3位になったイランのぺイカンだけです。
ぺイカンはアジアクラブ選手権を5連覇中です。
日本は全日本選手や外国人選手が抜けることも影響してアジアクラブ選手権優勝は2002年の女子の久光のみで、準優勝も女子は2000年のNECと2001年の久光、男子は2001年の男子のサントリーだけという有様です。
これでも悔しがらずに現状のままで良いと思っている人にはVリーグの舵取りを任せたくありません。
<追記>Vリーグのメルマガによると、今年からアジアクラブ選手権の出場チームはJVAが派遣することになったそうです。(しかし、ここにも健祥会に選んだ理由は書かれていません)
納得できました。
流石は全日本のことにだけ目の色が変わってその他はぞんざいに扱うJVAです。
恐らくアジアクラブ選手権の成績が悪くても責任を感じないのでしょう。
こんな組織の下で犠牲になっている選手たちが本当に可哀想です。
JVAはそんなに全日本を寵愛するのなら、選手の意思も確認しながらVリーグチームと交渉して現在の全日本選手の保有権を買い取って完全移籍で獲得したり、全日本の活動期間中だけレンタルの形をとって代わりに給料を支払うか、貝塚ドリームス育ちや高校・大学から直接スカウトした選手ばかりでチームを作って、大好きな国際大会での金メダルを目指せば良いと思います。
それでVリーグの延長線上に全日本が無くなり、レベルが落ちたとしても僕はVリーグを観たいです。
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