28日
日本 1-3 ポーランド(15-25、25-21、23-25、22-25)
スタメン S:竹下、R:山口、L:木村・江畑、C:山本・井上 リベロ:佐野
3位以内を狙う上では痛い敗戦となりました。
木村選手だけでなく佐野選手までサーブで崩されて、日本のサーブレシーブ効果率が17.07%しかありませんでした。
そして、サービスエースを10本決められました。
日本のサービスエースは3本で、全て江畑選手が決めました。
第2セットはその江畑選手のサーブがセットを取る足掛かりとなりました。
アタック決定率は日本35.71%、ポーランド37.76%でした。
木村選手が38.30%の決定率で、カチョル選手と並んで両チーム最多の合計19得点を挙げました。
それから、山本選手が57.14%と高決定率でしたが打数は少なかったです。
ポーランドはバランスカ選手が44.74%の決定率で合計17得点、カチョル選手38.89%で合計19得点、コセク選手が36.11%で合計18得点(サーブでは4得点)しました。
そして、この3人のスパイク打数が38本、36本、36本とバランスが良かったです。
ポーランドとは世界選手権(10月29日~11月14日)の初戦でも当たります。
29日
日本 0-3 アメリカ(24-26、20-25、23-25)
スタメン S:竹下、R:山口、L:木村・江畑、C:山本・井上 リベロ:佐野
第1セットは23-21から23-23の同点に追い付かれ、それでも24-23と先にセットポイントを握ったのですが、そこから一気に3連続失点でセットを落としました。
これで予選R第3週のイタリア戦から7試合連続で第1セットを落としたことになります。
この試合、ミスによる失点は日本15点、アメリカ24点で、サーブレシーブ効果率も38.57%、アメリカ34.85%と日本の方が良かったですが、キルブロックは日本3本、アメリカ15本、サービスエースは日本0本、アメリカ3本でした。
それから、決定率はお互いに低く日本が29.41%でアメリカが33.86%でした。
木村選手が37.50%の決定率で、ラーソン選手と並んで両チーム最多の合計15得点を挙げました。
しかし、その他の選手は点を稼げず井上選手の8得点が日本で2番目でした。
山口選手が中国戦辺りから調子を落としています。
一方のアメリカは、打数が規定に達したサイドの3選手(これまた打数に偏りがありませんでした)はいずれも木村選手の決定率より5%以上低かったものの、打数が少ないながらセンターは普通に決めていました。
そしてブロックでの得点もあり、スタメンのアタッカーが5人とも2桁得点をマークしました。
バルボッサ選手は第1セットの2回目のテクニカルタイムアウト明けにピンチサーバーで出場したのみでした。
10/11シーズンはロシアのディナモ・クラスノダールでプレーするそうです。
それと、久光製薬を退団していた佐野選手がアゼルバイジャンの
イトゥサチに入団することが発表されました。
日本はブラジルとイタリアにはフルセット勝ちしましたが、WGP過去最高の4位(94年、97年)には届かず5位で大会を終えました。
<最終順位>優勝:アメリカ 勝点13(5勝0敗) ※9年ぶり3度目
2位:ブラジル 勝点11(3勝2敗)
3位:イタリア 勝点7(2勝3敗)
4位:中国 勝点6(2勝3敗)
5位:日本 勝点4(2勝3敗)
6位:ポーランド 勝点4(1勝4敗)
アメリカは予選R第2週から11連勝しました。
敗れたのはトム選手がベンチ入りしていなかった第1週のドイツ戦とポーランド戦の2試合です。
ブラジルはマリ選手とパウラ選手をケガで失いながら第4戦のイタリア戦と第5戦の中国戦では相手を寄せ付けず完勝しました。
世界選手権ではロシアとキューバもいて、セルビアも侮れないのでもっと熾烈な戦いになります。
<個人賞>MVP:フォルケ・アキンラデウォ(アメリカ)
ベストスコアラー:木村沙織(日本) 105得点
ベストスパイカー:ジャケリネ・カルバーリョ(ブラジル) 45.10%
ベストブロッカー:フォルケ・アキンラデウォ(アメリカ) 1.47本
ベストサーバー:王一梅(中国) 0.50本
ベストセッター:アリーシャ・グラース(アメリカ) 13.11本
ベストリベロ:張嫻(中国) 5.50本
決勝Rの成績が対象です。
USA claim third FIVB World Grand Prix title with perfect record(FIVB)
ベストスコアラー部門で木村選手が2位のアキンラデウォ選手に25得点差を付けました。
受賞おめでとうございます。
それから、ベストスパイカー部門では4位(40.66%)に入りました。
木村選手本人はベストスコアラー賞獲得を誇って良いと思います。
ただ、ベストスコアラー賞はワンマンチームの象徴みたいなもので、実際に3位以内を狙いながら5位に終わったのでチームとしてはベストスコアラー賞を反省するぐらいでないといけません。
<得点ランキング トップ5>1位:木村(日本) 105得点
2位:アキンラデウォ(アメリカ) 80得点
3位:ジャケリネ(ブラジル) 78得点
4位:フッカー(アメリカ) 76得点
5位:王一梅(中国) 75得点
5位:バランスカ(ポーランド) 75得点
<スパイク得点 トップ5>1位:木村(日本) 98得点
2位:バランスカ(ポーランド) 70得点
3位:ジャケリネ(ブラジル) 69得点
4位:フッカー(アメリカ) 65得点
5位:オルトラーニ(イタリア) 64得点
得点ランキング2位のアキンラデウォ選手のポジションはセンターで、スパイク得点は49得点ですが、ブロックではNo.1の28得点を稼ぎました。
<スパイク打数 トップ5>1位:木村(日本) 241本
2位:トム(アメリカ) 182本
3位:オルトラーニ(イタリア) 177本
4位:バランスカ(ポーランド) 172本
4位:江畑(日本) 172本
打数も木村選手が圧倒的です。
江畑選手もよく打っていますね。
江畑選手の総得点は65得点で、日本では2番目でした。
<アタック決定率 トップ5>1位:ジャケリネ(ブラジル) 45.10%
2位:シェイラ(ブラジル) 41.22%
3位:バランスカ(ポーランド) 40.70%
4位:木村(日本) 40.66%
5位:馬蘊文(中国) 40.51%
打数ではトップ5に誰も入っていなかったブラジルが決定率では1位と2位を占めました。
アメリカの最高はフッカー選手の7位(38.69%)です。
江畑選手は33.72%でしたが、それでも12位にランクインし、トム選手やラーソン選手(両選手とも30%を切っています)よりも決定率が良いです。
打数が規定に達していないものの迫田選手も32.88%と江畑選手と同じぐらいで、攻撃だけなら今大会のイタリアの中に入っても十分にやっていけます。
おまけ
<サーブの受け数 トップ5>1位:木村(日本) 257本
2位:ジャケリネ(ブラジル) 169本
3位:李娟(中国) 163本
4位:ラーソン(アメリカ) 159本
5位:トム(アメリカ) 141本
木村選手、お疲れ様です。
ブロックでは井上選手が0.86本で3位、セッターでは竹下選手が12.52本で2位、リベロでは佐野選手が4.71本で3位でした。
しかし、サーブは江畑選手の12位(0.19本)が日本の最高でした。
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