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『BSスポーツ LIVE&DREAM』の加奈選手特集

MCはノンフィクションライターの松瀬学さんと山本真純アナで、ゲストは吉原知子さんでした。


松瀬:加奈選手はどんなタイプの・・・。どうですか?
吉原:とにかく優しい良い子ですよね。ホントに誰に対しても優しい良い子です。
松瀬:それがね、時々ちょっと物足りない時とかもあったわけでしょ?
吉原:そうですね。やっぱり勝負の世界は優しいだけじゃ物足りない部分があるので、それが良い方に出れば良いんですけど、悪い方に出ちゃうと優し過ぎて気持ちが弱くなっちゃう部分とか、そういう部分出てしまいますから・・・。ま、でも人間的にはね、女性としてはもう最高の良い子ですね。

・加奈選手のプロフィールがフリップで紹介される

松瀬:やっぱりこの高さ、パワーっていうのは世界に通用するサイズですよね。
吉原:そうですね。今までこの身長で大山選手ぐらいパワフルなねスパイクを打てる選手がなかなか出て来なかったんですよね。そういった意味ではすごい潜在能力を持った選手なので・・・。

VTRへ

<5月18日の全日本の公開練習の時の加奈選手のコメント>
『今回は正直選ばれると思ってなかったので、こうしてまた日の丸を付けれたことがすごく嬉しいです。』


・これまでの経歴が紹介される

小学2年生からバレーを始める。
『飛び抜けて大きかったので、先輩たちに誘われて練習を見に行ったのが初めてですね。』

小学校6年生で身長が175cm。
ライオンカップで優勝して日本一になる。(未希選手と一緒に写った写真やライオンカップの映像が流れました)
中高でも日本一を経験。

<下北沢成徳高校の小川監督のコメント>
『小学生の頃から“強いボールが打てる”っていう、そういう強さも持ってる。それから大きさもあると。日本の選手の中にはいないタイプ。“豪腕”というのとは裏腹にすごい優しい良い子だったですね。』

2003年に東レに入団し、Vリーグで新人賞を獲得。
2004年、アテネ五輪出場。

しかし、その後腰痛に悩まされる。
2005年、WGPに向けた全日本の合宿を辞退。

<当時の取材の模様>
『レシーブ(すると痛い)ですね。(打つ方も)平気じゃないです。』
『“(WGPの)試合もそんなに見なかった”というのはありますね。』(“見ないようにしたんだ?”との問いにうなずく。)
『もちろんエリカのことは応援してましたけど・・・』
“ちょっと気になるよね。普通の感覚だったら。そんなことない?”と記者から振られた荒木選手は『あるんですよ。いろいろと複雑なことが。』

2007年のW杯に腰痛を抱えながら出場し、腰痛が悪化して大会後コートから姿を消す。
日記には「まっすぐ立ってまっすぐ歩くことができない」など、悲痛な胸の内が綴られていた。

2008年5月に北京五輪出場を断念。

『W杯終わってすぐに病院回って入院したんですよ。その時にもう言われてたんです。12月の時点で。“8月(北京五輪)は無理だ”っていうことを。』

精密検査の結果、「脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)」と「椎間板ヘルニア」と診断される。

そして手術を決意。
しかし、これまでアスリートがこの手術を受けた例はなく、復帰の保障もなかった。

『普通のこの手術は筋肉を一回剥がすらしいんですね。そうなると筋肉っていうのはもう戻らないので“スポーツをする上ではリスクが高過ぎる”って言われました。』
『“もうバレーはできないのかな”と思ったりとか、逆に手術が怖くて“バレーボールを続けなければ手術はしなくて済むのかな”とまで考えてしまって、すごいたくさん泣きましたね。』


2008年8月10日に手術のために入院し、翌11日(北京五輪の日本×ベネズエラと同じ日)に手術を受け、予定より長引いたが無事成功。
ベッドの上で全日本の仲間たちを応援。

『“またみんなとコートに立ちたい”っていう思いになりました。今までずっとそういう痛みとか引きずってきたんですけど、手術を機に生まれ変わった感じがして“もう一回ゼロからスタートだ”ってリセットできたんですね。そしたら気持ちも楽になって、それが結果的にプラスにいろいろ考えられるようになりました。』

今年3月15日のV・プレミアリーグのデンソー戦でベンチ入りし、ワンポイントブロッカーで途中出場。484日ぶりの試合出場となった。

試合後に『“もしかしたらもう手術をした後にコートに立つことはできないかもしれない”っていう思いもあったりしたので、“こうやって無事にユニフォーム着てコートに立てて良かったな”と思います。』と目に涙を浮かべながらコメント。

<別の日の東レでの練習の時のコメント>
『まだスパイクポイントを試合でしてないので、“スパイクで点数を取りたいな”と思います。』

5月の黒鷲旗の東海大学戦の第1セットに途中出場してライトからスパイクを決める。

『復帰後初スパイク決めれたので、そういう意味では自分の中では“特別な試合になったかな”と思います。』


・公開練習があった日に味の素トレセンで松瀬さんが加奈選手にインタビュー

―手術をして身体で変わったところは?
『手術前は足のしびれと痛みがすごくて身体をまっすぐ起こせなかったんですよね。それがしびれは全くないですし、身体もちゃんと起こせるようになって生まれ変わったみたいに良くなりました。今は身体が起きるのでしっかり前を向けて、それに合わせて気持ちも前を向けるようになりました。』

―コートに戻った時どの瞬間が一番嬉しかったですか?
『手術前とか手術を決意した時に“もう二度とスパイク打てないかもしれないな”っていう覚悟をした時もあったので、自分の中でスパイクっていうのは特別なので、そのスパイクが無事打てたってことですごくホッとしました。』

―ちゃんとバチッと決まって?
『意外と。ハイ(笑)』

―すごい火の玉みたいな?
『そこまでいかないですけど(笑)“もっとへなちょこかな”と思ったら意外とパーンと打てて良かったですね。』

―身体が知ってるわけですよね。スパイクを。
『忘れないもんですね。』

―日本代表は特別なものですか?
『そうですね。やっぱり小さい時からずっと目標にしてきたものだったし、でも自分から遠ざかってしまった時期もあって、もう一度こうして戻ってこれた事に本当に感謝してます。』

―“夢”って何ですか?
『今感じるのが、“バレーボールできるのが当たり前じゃなくてすごく幸せなことなんだな”っていうのを感じているので、“この気持ちをいつまでも忘れずに楽しくプレーしていきたいな”と思います。』

スポーツナビにも松瀬さんの加奈選手へのインタビューが掲載されています


VTR終了


松瀬:どうですか吉原さん。VTRご覧になって?
吉原:すごく自分と戦ってましたよね。負けそうになること多かったと思うんですけれども、でもやっぱり自分に打ち勝ってまたコートに戻って来れたっていうのは素晴らしいなと思いますね。
松瀬:腰の手術って大きな決断、出来事だと思うんですよね。勇気がいると思うんですけど、ケガっていうのは吉原さんご自身どうですか?
吉原:私もアキレス腱を切ったことがあるんですね。ちょうど社会人になる、企業に入る時にアキレス腱断裂したんですけれどもケガと同時に心が滅入ってしまうんですよね。“もうダメなんじゃないか”とか、“もうコートに立てないんじゃないか”とか、やっぱり気持ちの方がどうしても先に滅入ってしまうことが多かったですね私も。
山本:ここ1、2年大山選手も下を向いてる姿しかあまり見なかった印象ありますもんね。気持ちよく分かりますか?
吉原:そうですね。私も最近というか、手術を終えてからの大山選手に会ったんですけれども、何が一番違うか、やっぱり表情が一番輝いてますよね。
松瀬:目にも力が入りますよね。
吉原:それを見た時にすごくホッとしたんですね。“あー良かった”と。“もう彼女は大丈夫だな”って思いましたね。
山本:まず心が立ち直ったっていうことですか?
吉原:そうですね。やっぱり人間ですから心が滅入ってしまうとできるプレーもできなくなってしまうとか、そういう風になってしまいますからね。
松瀬:そういう状態でも人気選手だったら周りが期待するじゃないですか。“コートに出てスパイク打ってほしい”とか、そういうのと本人の状態ってどうですか?戦いって言うんですか、“周りの期待に応えたい。でも自分は身体が思うように動かない”とかいう時って結構ありますよね?
吉原:ありますね。やっぱり自分に腹が立ちますよね。それと同時にファンの方々の期待もありますし、ライバルとの競争もあるじゃないですか。大山選手っていうのはトップをずっと走ってきた選手ですから、“荒木選手とか栗原選手には負けたくない。自分が一番で走ってきた”っていう気持ちもあったと思うんですね。そういうプライドも。そういった意味で“いろんなものを抱えながらここまで戦ってきたんだな”っていうことがよく分かりましたよね。
松瀬:これで手術をして戻って、まだまだリハビリ中と言いますか、元に戻るまでのプロセスですよね?
吉原:でも、この辛い試練を一つ乗り越えたっていうことで、“ここまで私はできた”っていう自信に変わったと思うんですよ。それが。だから、私は“もう彼女はこれからちょっとした壁にぶつかってももう乗り越えていけるんじゃないかな”っていう、そういう気はすごくしてますね。
山本:完全復活したら大山選手どんな選手になると思います。
吉原:今までの自分の弱い部分っていうのがホントに克服されてこれからは“怖いぐらいの選手、今までに日本にいなかったようなすごい選手が誕生するんじゃないかな”って思いますし、そうなってもらいたいですね。
松瀬:新聞記者が囲んで、“元の時の何%ぐらいですか?”って質問しますよね。(そうすると加奈選手が)“元に戻るんじゃないんです。新しい自分を今作っていこうとしてるんです”って言うんです。分かるよな気しますよね?
吉原:今までの加奈じゃダメなんですね逆に。やっぱりケガをしたことをプラスに持っていくという意味で今までの加奈の上を目指してもらわないと今まで苦しんだ意味が無くなってしまうっていうか。
松瀬:まだ若いですからね。
吉原:若いですよね(笑)
松瀬:吉原さんには三十ウン歳まで頑張っていただいたんでまだまだですよね。
吉原:ホントにこっちがワクワクしますよね。私なんかが見てて“加奈はこれからどんなすごい選手になるんだろう”ってゾクゾクしますよね。
山本:日本チームにも厚みが出そうですよね?
吉原:そうですね。大山選手みたいな選手はホントに貴重な存在感のある選手、相手に与えるダメージっていう部分では強烈な印象に残る選手の一人だと思いますので、もうどんどんどんどん彼女が復活していくのと同時に日本のチームにも厚みがどんどんできていきますよね。
松瀬:これから世界にチャレンジしていきますよね?真鍋監督の新生全日本として。どうですか?吉原さん的に期待って言いますか、加奈さんも戻って来るっていうことで、若手もいっぱい入って来てますしね。どういう風にご覧になってますか?
吉原:想像つかないですよね。私も正直。新しい選手たくさん入っていますし、若い狩野選手とか。狩野選手だけじゃないんですけども、他の若い良い選手もね。能力の高い選手がたくさん入って来てますから、これからどんなチームになるのかなっていうのが想像つかないですね。可能性をいっぱい秘めてるので。
松瀬:前向きと言いますか爆発といいますか、荒木絵里香選手がキャプテンじゃないですか。どういうチームになると言いますか、エネルギッシュですよね。
吉原:エネルギッシュだと思いますね。チームもすごく明るい雰囲気になると思いますし、今までも明るかったですけど、また今までとちょっと違った明るさと、プラス荒木選手も意外とキツイことでもちょっと厳しいことでも言えるような選手なので、“すごく良いチーム作ってくれるんじゃないのかな”っていうすごい期待してます。

・スポーツニュースを挟んで

山本:若手選手がどんどん出てきますが、バレーボールもそうですよね?
吉原:そうですね。私なんかは今回狩野舞子選手、今までケガが多くてなかなかね、チャンスがなかったんですけれどもすごく楽しみにしています。

山本:今日は大山加奈選手の特集でしたが、今後どんなことに期待したいですか?
松瀬:焦りは禁物ですけど、全日本のコートに戻って来て強烈なスパイクを打ってコートをあのスマイルでね、走り回ってほしいですよね。
吉原:そうですよね。大山選手がコートを駆け回ってくれるとこっちも元気が出ますからね。
山本:ロンドンまであと3年ですが、どう見てますか?
吉原:もう絶対行ってもらいたいですね。“こういうケガをしてもしっかりやってくればできるんだよ”っていうのを大山選手に示してもらいたいですよね。
松瀬:ケガして同じような選手がたくさん多分いると思うんで、その人たちにとっては物凄い励みですよね。



「大山加奈の第2章」を楽しみにしています。
まずはじっくり強い身体を作ってほしいです。

阪神・淡路大震災からの町の復興についても「元に戻る」ではなく「新しく生まれ変わる」という言葉がよく使われました。
前と同じ町並みは返って来ず寂しい気持ちもありましたが、「新しく生まれ変わる」というのは未来に向かっている感じがして希望が湧いてきます。
そして、教訓を活かして震災に強い町づくりが進められました。

加奈選手が入団してからアローズは大きな大会ではV・プレミアリーグと黒鷲旗で2度ずつ、全日本選手権で1度優勝していますが、まだ加奈選手がレギュラーで出場して優勝したことはありません。(2004年の黒鷲旗ではアテネ五輪のOQT前のため全日本合宿で不在でした)
なので、2012年のロンドン五輪の前に3つのうちのいずれかの国内大会(特にV・プレミア)でアローズの主力として優勝するところを見たいです。
最後のポイントを加奈選手が決めたら物凄く盛り上がると思います。



松瀬さんのプロフィールを見ると荒木選手のお父さんと同じ早稲田大学ラグビー部出身でした。
それで、「以前、荒木選手のお父さんの後輩の方が荒木選手にインタビューした記事があったなぁ」と思い出して調べるとそれは2005年のWGP直前のインタビューで、インタビューをしたのがこの松瀬さんでした。→こちら

荒木選手もずいぶん成長しましたね。
今や全日本のキャプテンです。
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ピグレット
AZZURRO さん、こんにちは。
加奈さんの特集記事。ありがとうございました。
自分も、加奈さんが思いっきりバレーボールをしてくれて、そしてアローズが優勝したら、本当に嬉しいなあと思います。
加奈さんらしいスパイク、また見たいですね。
2009.05.26 20:17
-
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2009.05.27 22:13
AZZURRO
>ピグレットさん

焦らずにフルで戦える身体を作って、これまで苦しんだ分を取り返してほしいですね。


>管理人のみ閲覧可能なコメントを下さった方

こちらこそ宜しくお願いします。
2009.05.27 22:49

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